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ドライアイとコンタクトレンズ、点眼液について

ドライアイとコンタクトレンズ、点眼液

重度のドライアイの場合は(連続装用可能なシリコンハイドロゲルSCLのバンデージ効果を利用して角膜の傷を治す様な特殊な場合を除いて)コンタクトレンズの装用は通常行いません。

軽度のドライアイの場合は、なるべく乾燥しにくいタイプのコンタクトレンズを選ぶことになります。コンタクト各社とも、うるおい成分をレンズの素材に組み込んだり、保存液中に配合したりいろいろ工夫していますが、本来含水率の高いレンズは乾燥しやすく、含水率の低いレンズは乾燥しにくいので、FDA分類でいえばグループⅣよりグループⅠのレンズの方、その中でもうるおい対策をしたシリコーンハイドロゲルSCL等が1番のお薦めでしょう。(デイリーズトータルワンを筆頭に、ワンデーアキュビューオアシス、アキュビューオアシスシリーズ、エアオプティクスアクアシリーズ等)

そして必要ならコンタクトレンズの上から人工涙液(ジクアス点眼液やソフトサンティア点眼等の防腐剤フリーの目薬)を頻回点眼します。

 

その他の眼科で処方する目薬に関して言えば、ワンデータイプのSCLの場合とか、防腐剤フリーのヒアルロン酸点眼液等はある程度可能でしょうが、原則としてSCLの上からは点眼出来ません。(例外としてアレジオン点眼液がある)

ハードコンタクトレンズでも、(眼に関しては)ステロイド点眼液以外なら一応可能ですが、点眼液成分のレンズへの付着の問題がありますので、なるべく外した時に点眼して下さい。